SABICイノベーティブプラスチックス
最新帯電防止Stat-Loy*コンパウンドが吸入器に採用

より安全な投薬とコスト削減を実現

SABICイノベーティブプラスチックス、LNPコンパウンド製品マーケティングマネージャー、デイビッド・デビト（David DeVito）は、 「SABICイノベーティブプラスチックスは、ハイエンドで専門性の高い素材の製品ポートフォリオを急速に拡大し、医療機器産業にお届けします。」 と述べる。「弊社の新製品である透明な帯電防止LNP Stat-Loyコンパウンドは、非常に優れた設計自由度を与えることで、患者の安全性を高め、 最適な投薬を行うと同時に、製造システムのコストを削減することを可能にします。」とコメントする。

本来の帯電防止性能により一貫性のある完全投与をサポート

静電気は、吸入器を効果的に使用する際に大きな課題となる。薬剤の細かい粒子が帯電し、患者に投与されずに機器に付着する。SABIC イノベーティブプラスチックスのLNP Stat-Loyコンパウンドは、永久帯電防止性能を備えており、粉状および煙霧状の薬剤を毎回患者に 効率的に完全投与でき、安全性と投与結果を向上させる。従来の吸入器では静電荷を制御するためにコーティングを利用していたが、 Stat-Loyコンパウンドには帯電防止性能が備わっているため費用のかかる二次加工を施す必要がない。

新しいLNP Stat-Loyコンパウンドには、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン（ABS）、ポリメチルメタクリレート（PMMA）/アクリル系、 ポリカーボネート（PC）/ポリエステルアロイであるXylex*樹脂の3種類の透明樹脂がある。これらのコンパウンドは透明性に優れるため、 容器の中身が見分け易く、容器の外観も美しく仕上げることができる。この素材は簡単に着色することができ、外観を高めたり薬剤の識別に役立つ。 また、その他の重要な特徴としては、優れた耐衝撃性と洗浄性などがある。

また、LNP Stat-Loyコンパウンドには、ポリアミド6、ポリブチレンテレフタレート（PBT）、ポリオキシメチレン（POM）、ポリプロピレン（PP） などの不透明な樹脂も用意されており、製造業者は設計や目的の機能に合わせ不透明なコンパウンドと透明なコンパウンドを組み合わせることが 可能である。

SABICイノベーティブプラスチックスのLNP Stat-Loyコンパウンドの詳細については、以下のサイトを参照下さい。
www.sabic-ip.com

* SABIC Innovative Plastics IP BV の商標です。